はじめまして iFPラボ福岡です

 はじめまして。『iFPラボ福岡』代表の日高聡史と申します。

 21世紀に入るころから、日本はアジアの工業国としての優位性を次第に失うとともに円高による経済苦境が続きました。打開策として打ち出された「アベノミクス」の徹底した金融緩和と円安政策により、株式市場は再生を遂げたものの、低成長から脱することはできず、GDP成長率は諸外国と比較して低いレベルに甘んじています。

 コロナ禍とロシア・ウクライナ戦争を契機に発生した外生的インフレによって物価高に見舞われ、ここ数年は低成長下のインフレ(スタグフレーション)に陥った感があります。

 このような内外の経済環境の中で、私たちの財産形成(マネープラニング)は大きな転換を迫られています。
 ひとつは、国内だけでなく海外の科学技術や産業のイノベーションによってもたらされる経済成長の成果を採り入れることが従来にまして欠かせなくなっていることです。ここ数年のアメリカを中心とする海外投信への投資トレンドはその表れです。

 もうひとつは、金利のある世界への転換、より正しくは物価高による貨幣価値下落への対応です。以前の日本は物価上昇率と金利とは大勢として相関していました。現在進行中なのは、預金金利が極めて低く抑えられ給与の伸びは物価上昇率をカバーできず、一方ローン金利の上昇に備えなければならないという、消費者にとって過酷ともいえる状況です。預金依存型のマネープランを見直さなければならない事態が訪れています。

 老後を見通した長期の資産計画には、年金制度や税制からも目が離せません。これらの制度の基本的な仕組みを知り、人口動態や経済状況の変化に応じて行われる見直しをフォローすることで、資産運用の精度を上げることが重要になってきます。NISAやiDeCoなどの新しい資産形成支援制度の特徴を理解してこれらを有効に活用することも欠かせません。

 変転する経済社会の変化とライフステージの進行に合わせ最適なマネープランを作成し補整によって精度を高めていく過程は、精密な数理工学にも例えられます。その思いから当FP事務所を「FPラボ」と命名しました。

 そして、"i”には、independent、 international、 innovative の3つの意味を込めました。